給水型浄水ウォーターサーバー

【監修者有】エコで環境にやさしい水の使い方
蛇口をひねれば当たり前に出る水ですが、世界的に見ると決して豊富とはいえない貴重な資源です。
「環境にやさしい水の使い方をしたいけれど、何から始めればよいかわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、家庭ですぐに取り入れられる節水の工夫や、環境負荷を抑える浄水の活用方法を具体的に解説します。
日々の生活に無理なく取り入れながら、水道代の見直しや環境配慮につなげたい方に向けて、実践しやすい方法を紹介します。
目次
SDGs(持続可能な開発目標)の目標6では、「安全な水とトイレを世界中に」というテーマを掲げています。世界中の誰もが衛生的で安全な水を安定して利用できる環境を整えることを目的とした国際的な目標です。
日本では蛇口からそのまま水を飲めますが、このような国は世界でも限られており、約9か国程度にとどまります。気候変動による水不足や、人口増加に伴う水質汚染は世界各地で深刻化しており、日本においても水資源の安定的な確保や水質保全は重要な課題となっています。
国際連合広報センターの資料によると、2020年において、安全な飲料水を利用できていない人が20億人(26%)、安全な衛生施設を利用できていない人が36億人(46%)、そのうちトイレがなく、屋外で用を足す人は4 億 9,400 万人、基本的な手洗い設備がない人が23億人(29%)と報告されています。*1
安全な水が確保できない地域では、衛生環境の悪化により感染症が広がりやすくなり、人々の健康や生活基盤に大きな影響を及ぼします。
また、水不足や水質汚染は農業や生態系にも影響を与えます。
例えば、水質の悪化は水中生物の減少を招き、それが漁業や食料供給に影響を及ぼす可能性があります。
さらに、水不足によって農作物の収穫量が低下すると、収入の減少や生活の不安定化につながるなど、水の問題は相互に関連しながら社会全体へ広がっています。
このように、水の問題は単独の課題ではなく、環境・経済・社会と密接に関わる重要なテーマです。
目標6の達成には、途上国への支援だけでなく、先進国においても水資源を限りあるものとして捉え、節水や水質保全に取り組むことが求められます。
厚生労働省が公表している「いま知りたい水道―日本の水道を考えるー」によると、日本では1人あたりが家庭で1日に使用する水の量は約230Lとされています。
この水は単に使われているだけでなく、家庭に届くまで、そして使用後に処理されるまでの各工程で多くのエネルギーが消費されています。
具体的には、水源からの取水・汲み上げ、飲料水としての浄水処理、各家庭への送水、使用後の下水処理といった一連の工程に電力が必要です。
水の使いすぎはエネルギー消費の増加につながり、結果としてCO2排出量の増加にも影響します。
さらに、家庭から排出される油汚れや洗剤、微細なプラスチックなどは、下水処理を経ても一部が河川や海へ流出する可能性があります。
こうした生活由来の排水は、海洋汚染や生態系への影響の一因とされており、日常の水の使い方が環境問題と密接に関わっています。

出典:内閣府 政府広報オンライン|海洋プラスチック問題の解決策。マイボトルやマイバッグから始めるプラスチックとの賢い付き合い方!
家庭での水の使い方は、大きく分けて3つあります。
1つ目が飲料水や調理水といった私たちが生きていくために必要で直接体に取り込む「飲み水」です。
もう2つが、汚れたものを洗い流す洗浄機能として使われる「洗浄水」です。
最後は、庭などの樹木への「散水」です。
「飲み水」は生命維持のために必要不可欠な水で、「安全で安心に飲める水」が求められています。
「洗浄水」は汚れを落とすために利用されるため、水を利用する際に意識を少し変えるだけで環境負荷を大きく下げることが可能です。
また「散水」は上水の利用である必要はなく、一度使った水を下水に流す前に活用することで節水効果を生みだします。
まずは、日常生活の中でどの程度の節水効果が見込めるのか、場所ごとの具体的なアクションと目安を確認してみましょう。
| 場所 | 主な節水アクション例 | 節約効果の目安 |
| 浴室 | ・ 残り湯の再利用 ・ 家族に続いての入浴 ・ 節水シャワーヘッドの活用 |
月約650円・CO₂約540g削減 |
| キッチン | ・ ため洗い・油汚れの拭き取り ・ 食洗機の活用 |
1日約80L節水 |
| 洗面台 | ・ 歯磨き時のコップ活用 ・ 顔洗いは洗面器を使用 |
月約220円節約 |
| トイレ | ・ 大小レバーの使い分け ・ 2度流し禁止 |
1回約2L節水 |
| 洗濯 | ・ まとめ洗い ・ 残り湯の活用 ・ 節水型洗濯機の使用 |
月最大1,000L以上の節水 |
| 庭・車 | ・ バケツ洗車 ・ 手元制御弁の活用 ・ 雨水の再利用 |
1回約190L節水 |
ここからは、各場所ですぐに実践できる具体的な工夫について詳しく解説していきます。
浴室は家庭内でも特に水の使用量が多い場所であり基本的には体を洗うために使うものです。
そのため、必要な分だけ水を使うことを考えてみましょう。
例えば、シャワーを1分間流しっぱなしにするだけで約12Lの水が消費されます。
節水シャワーヘッドへの交換や、使用時にこまめに止水するだけでも、年間で見ると大きな節水・省エネ効果が見込めます。
また、お風呂の残り湯を洗濯や掃除に再利用することで、月あたり約650円の節約と約540gのCO2削減につながります。
家族が続けて入浴して追い焚きの回数を減らすことや、浴槽にペットボトルを沈めて湯量を調整する方法も、無理なく取り入れやすい工夫です。
キッチンでは、食器や野菜の洗い方を「流し洗い」から「ため洗い」に変えるだけで、1日あたり約80Lの節水につながります。
洗い桶を使って汚れを落とすことで、洗剤の使用量も抑えられ、排水の負荷軽減にもつながります。
特に油汚れは、洗浄時に大量の水を消費して洗浄するため、洗う前に紙や古布で拭き取っておくことが重要です。
油分をそのまま流さないことで、水質への影響を抑えられます。
また、食洗機は手洗いよりも少ない水で効率よく洗浄できる場合が多く、節水の観点でも有効です。
さらに、米のとぎ汁や野菜の洗い水を植木の水やりに再利用するなど、日常の中で水を繰り返し活用する工夫も取り入れやすいでしょう。
洗面台での節水において効果的なのは、歯磨き時にコップを使用することです。
水を流しっぱなしにする場合と比べて、1回あたり約5〜6L、月間では約220円分の節約につながります。
手ですくって水を使う場合は、指の隙間から水が流れてしまうため、結果として使用量が増えやすくなります。
コップを用意しておくことで、無意識に水を流し続ける時間を減らせます。
また、顔を洗う際も、蛇口から直接水を流すのではなく、洗面器に水をためて使うことで使用量を抑えられます。
手洗い時も、石鹸をつけている間は水を止めるなど、こまめな操作を意識することが大切です。
トイレでは、大小レバーを適切に使い分けることで水の使用量を抑えられます。
一般的に、大レバーでは約8L、小レバーでは約2Lの水が流れるため、用途に応じて使い分けるだけでも、1回あたり最大で約6Lの節水につながります。
不要な2度流しを避けることも、水の無駄を減らすうえで有効です。
また、トイレには手を離すと水が止まる「ホールドタイプ」と、一定量が自動で流れる「ノンホールドタイプ」があります。
自宅の仕様に合わせて適切に使い分けることで、過剰な水の使用を防げます。
洗濯は、まとめて行うことで水の使用量を抑えられます。
毎日洗濯する場合と比べて、2日に1回の洗濯にするだけでも、月あたり1,000L以上の差が生まれるとされています。
また、お風呂の残り湯を洗いの工程に活用することで、水温の高さにより洗剤が溶けやすくなり、汚れ落ちの向上も期待できます。
すすぎは清潔さを保つために水道水を使用するのが適切です。
さらに、節水型洗濯機の導入や、洗剤を適量に抑える工夫も、結果的に水の使用量削減につながります。
屋外での水の使用は量が増えやすいため、使い方を見直すことが重要です。
洗車はホースで流し続ける方法から、バケツを使った方法に切り替えることで、1回あたり約190Lの節水につながります。
また、水量を調整できる制御弁付きホースやジョウロを活用することで、必要な分だけ効率よく水を使えます。
雨水タンクを設置して水をためておけば、水道水を使わずに散水や洗車を行うことも可能です。
米のとぎ汁やお風呂の残り湯など、生活排水を再利用する工夫も、無理なく取り入れられる方法のひとつです。日常の中でこうした取り組みを積み重ねることが、環境負荷の軽減につながります。
節水は、日常生活で継続的に取り組むことが重要です。
そのためには、無理なく続けられる方法を選び、生活の中に自然に組み込みましょう。
最初から多くの取り組みを同時に始めるのではなく、負担の少ないものから順に取り入れていくと、継続しやすくなります。
例えば、キッチンでのため洗いや、洗面台でのコップの使用など、日々の動作の中で無理なく実践できる工夫から始めるのがおすすめです。
エコな行動は、「やめる」「替える」「活かす」という3つの視点で整理すると取り組みやすくなります。
このように行動を分類することで、どこから取り組むかを判断しやすくなります。すべてを一度に変えようとするのではなく、優先順位を決めて段階的に進めることで、無理なく継続できるでしょう。
節水や環境配慮の取り組みは、家族単位で共有することで効果が高まります。
例えば、一緒にまとめ洗いをしたり、続けてお風呂に入ったりすることで、水の使用量を効率よく抑えられます。
また、節水やごみ削減への意識を高めるために、地域の清掃活動やビーチクリーンなどに参加してみるのもよいでしょう。個人の取り組みを家族や地域へ広げていくことが、継続的な環境配慮につながります。
SDGs目標6が掲げる「安全な水」を日常生活の中で実現する方法のひとつとして、浄水型ウォーターサーバーが注目されています。
水道水をろ過して活用する仕組みであり、家庭での水の使い方を見直す手段として取り入れやすい点が特徴です。
浄水型ウォーターサーバーは、飲料水質の向上に加えて、水の使い過ぎを抑えるという観点でも有効です。
必要な分だけをその場で利用できるため、余分な水の使用を防ぎやすく、日常的な節水意識の定着にもつながります。
浄水型ウォーターサーバーを導入することで、日常的に購入していたペットボトル飲料を減らせます。
家庭から発生するプラスチックごみを抑えることは、海洋汚染対策の観点でも有効です。
特に、水道から直接給水するタイプの場合は、ボトルの配送や回収などが不要となるため、物流に伴うトラックの走行やCO2排出も削減できます。
従来のボトル交換型サーバーと比較して、環境負荷をより抑えられる点が特徴です。
こうした浄水型ウォーターサーバーの中でも、家庭で取り入れやすいものとして「しずくりあ」があります。
水道水をタンクに注ぐだけで使えるシンプルな仕組みで、日常の中でも無理なく使い続けやすい点が特長です。
「しずくりあ」は、PFAS(有機フッ素化合物)を含む不純物の除去に対応しており、冷水・常温水・温水など用途に応じて使い分けられるモデルもあります。
飲み水としてはもちろん、料理や赤ちゃんのミルク作りなど、幅広い場面で活用しやすい点も魅力です。
また、「しずくりあ」には、使い方に合わせて選べる3つのモデルがあります。
設置スペースや利用人数、重視したい機能に合わせて選ぶことで、毎日の暮らしの中に無理なく取り入れやすくなります。
ここまで、家庭で取り入れられる節水の工夫や、環境負荷を抑える水の使い方について紹介してきました。
日常の中で水の使い方を見直すことは、SDGs目標6が掲げる「安全な水」を守る取り組みにもつながります。
例えば、残り湯の再利用や、使用していない時間の止水といった身近な行動でも、水資源の有効活用やCO2排出の抑制に貢献できます。
こうした取り組みを無理のない範囲で続けていくことが、環境配慮を生活に定着させるうえで重要です。
さらに、浄水型ウォーターサーバーを取り入れることで、ペットボトルごみの削減や安全な水の確保といった取り組みを、より効率的に実現できます。
「しずくりあ」のような製品は、日常的な水の利用を見直すきっかけとしても有効です。
節水、脱プラ、水質への配慮といった複数の視点を意識しながら、自分の生活に合った方法を選び、無理なく取り入れていくことが大切です。
できることから少しずつ始めることが、環境にやさしい暮らしにつながります。

近藤元博
【プロフィール】
1987年トヨタ自動車に入社。生産企画部、総合企画部長、第1トヨタ企画部長等を歴任。
環境管理、資源リサイクル技術の開発導入と併せて分散型エネルギーシステム、高効率エネルギーシステムの開発、導入を推進
「リサイクル技術開発本多賞」「化学工学会技術賞」他資源循環、エネルギーシステムに関する表彰受賞。
2020年から現職。産学連携、地域連携を通じて資源問題、エネルギー問題に従事。
経済産業省総合資源エネルギー調査会 資源・燃料分科会 脱炭素燃料政策小委員会 委員他