給水型浄水ウォーターサーバー
日本アーユルヴェーダ学会理事長監修
忙しい毎日、体調管理に気を配る余裕はあるでしょうか。冷え性、胃腸の不調、ストレスなど、現代人特有の悩みを抱える方も多いでしょう。
そんな悩みを和らげる一つの方法として注目されているのが「白湯(さゆ)」です。単なるお湯に過ぎないように思えますが、実はさまざまな健康効果が期待できるのです。
この記事では、白湯の飲み方や期待できる健康効果、ウォーターサーバーを活用した手軽な作り方まで解説します。
白湯(さゆ)は、水を沸騰させてから飲めるくらいまで冷ましたものです。「しらゆ」と呼ばれることもあります。インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」に由来し、デトックス効果があるとされていました。
白湯の温度は、個人によって好みが変わりますが、40〜70℃ほどとされることが一般的です。
白湯には添加物などがまったく入っていないほか、冷たい水を飲みすぎることでお腹を壊すのを防ぐため、健康効果を期待して白湯を飲んでいる人もいます。
白湯を飲むことで、以下のような健康効果が期待できると言われています。
BENEFIT 01
体が冷えやすい人に白湯が良い理由は、体の内側を温めるからです。
特に、朝に白湯を飲むことがおすすめです。朝は1日で最も水分が失われており、体温も低くなっているので、白湯をよく吸収することで体を温められます。
参考:横浜血管クリニック
また、白湯にしょうがやシナモンのパウダーを混ぜておくとより効果を期待できます。しょうがは乾燥・加熱によって「ショウガオール」という成分に変化し、体に熱を生じさせるのです。
参考:大石内科循環器科医院
白湯を飲む習慣をつけることで、内側から体を温められるでしょう。
BENEFIT 02
白湯が体重を減らすのに役立つ理由は、基礎代謝が上がることと、食べすぎを防ぐことにあります。
白湯を飲むと血の巡りが良くなるので基礎代謝が高まり、カロリー消費量が高まることでダイエット効果を期待できるのです。また、体温が1度上がると代謝は12%も上昇するので、白湯を飲んで体を温めることも大切です。
参考:はらメディカルクリニック
食事の前に飲めば、お腹が膨れて満足感が得られ、食べすぎを抑えられるかもしれません。さらに、砂糖を含むジュースなどの高カロリーなドリンクを飲むより、白湯のほうが摂取カロリーを抑えられます。
ただし、「白湯を飲むだけで痩せられる」と期待しすぎるのは避けたほうがいいでしょう。
BENEFIT 03
白湯には、お腹の調子を整える効果が期待できます。
冷え性と同じように朝起きてすぐ白湯を飲むと、お腹の動きが良くなって、お通じも良くなります。便秘などで悩んでいる方は白湯を飲むといいでしょう。
参考:あまが台ファミリークリニック
また、白湯で体が温まると血液やリンパの流れがよくなり、体内にある不要な水分を尿として排出できます。
参考:はらメディカルクリニック
BENEFIT 04
白湯を飲むことで副交感神経を活発化させ、自律神経のバランスを整えることで、リラックス効果を期待できます。精神が安定し、負の感情が生じにくくなります。
参考:銀座予防医療クリニック
特に仕事やプライベートでストレスを感じやすい方は、朝や夕方に白湯を飲むとリラックスできてストレス解消になるでしょう。
BENEFIT 05
白湯を飲むと、体の中から温まり、体温が一時的に上がります。体温が1℃上がると、免疫力も最大で5〜6倍高まると言われています。
参考:銀座予防医療クリニック
また、白湯は不要物を外に出す手助けをします。白湯で内臓が温められると、消化作用を促進し、老廃物などを排出しやすくなります。これにより、デトックス効果を期待できるでしょう。
参考:はらメディカルクリニック
白湯で体の中が整うことで、免疫力をサポートする効果が期待できます。
白湯の一般的な作り方は、まずヤカンや鍋に水道水を入れ、強火で沸騰させます。その後、火を止め、飲みやすい温度になるまで冷ましましょう。
冷めるまで時間がかかって待てない場合は、別の水を加える方法もあります。なお、ウォーターサーバーのお湯は80〜90℃に設定されており、冷水を注いで冷ますこともできるので、時短につながります。
冒頭でも触れたとおり、白湯はインドの伝統医学「アーユルヴェーダ」に由来しています。アーユルヴェーダでは「ドーシャのバランスが良いかどうか」を重視します。このドーシャとは「生命エネルギー」とも訳され、「水(カパ)」「火(ピッタ)」「風(ヴァータ)」の総称です。
アーユルヴェーダで白湯が良いとされる理由の一つは、「水」「火」「風」の3つの要素がすべて揃っているからなのですが、ヤカンや鍋など蓋のある容器で水を熱すると「風」を取り込むことができません。よって、アーユルヴェーダの考えに厳密に基づいて白湯を作る際は、蓋のない容器で水を沸騰させます。
白湯は「単に熱いお湯を冷ませばよい」ということではないことも理解しておくと良いでしょう。
白湯による健康効果を期待するなら、飲むタイミングや量も重要です。
私たちは寝ている間に汗をかいたり、夜間にトイレに行ったりするため、翌朝には水分が不足しがちです。そこで白湯を飲めば、脱水症状の解消につながるでしょう。
就寝前に白湯を飲めば、冷水など刺激のある飲み物よりリラックスでき、眠りにつきやすくなるでしょう。また、食事中・食事後の白湯は、食べすぎを防ぐ効果も期待できます。
現代人は水分が不足しがちです。1日の水分摂取量は、成人の場合2リットルが目安とされていますが、白湯を習慣的に飲むことで水分補給にもつながるでしょう。
白湯を作るのにはウォーターサーバーの活用がおすすめです。
その理由として以下の点が挙げられます。
ウォーターサーバーを使用すれば、簡単に白湯を作れます。
先ほど触れたように、通常の方法では水を沸騰させ、冷ます時間が必要ですが、ウォーターサーバーなら温水と冷水がボタン一つで出るため、すぐに適温の白湯を準備できます。忙しい朝や就寝前でも、手軽に白湯を飲む習慣を続けられるでしょう。
また、温度調整が容易なので、好みの温度で安全に飲むことができます。特に、季節や体調に合わせて温度を調整しやすい点も、ウォーターサーバーのメリットです。
ウォーターサーバーの水は、厳選された水源から採水されていたり、高品質なフィルターで有害物質を除去されていたりします。水道水で作った場合と比べて塩素や不純物が少なく、美味しい白湯を作ることができます。
水道水のように沸騰させる必要がなく、そのまま飲んでも問題はありません。タイムパフォーマンス(タイパ)に優れているのもウォーターサーバーの魅力です。
ウォーターサーバーの温水と一般的な白湯には、「塩素」の違いがあります。塩素独特の臭いが苦手で、白湯を避けている方もいるかもしれません。
水道水から白湯を作る場合、沸騰させて塩素を除去できるとより安心です。塩素の除去には、5〜10分ほど煮続ける必要があるとされていますが、地域ごとの水質によるため、目安となる煮沸時間はバラバラです。
その点、宅配水型のウォーターサーバーであればそもそも塩素が含まれず、浄水型であればあらかじめフィルターで塩素除去などの処理が施されているため、沸騰させなくて気にせず飲むことができます。
ウォーターサーバーの温水を温度調整すれば、白湯と同じ効果が期待できるため、実用的には大きな違いはないと言えるでしょう。むしろ、ウォーターサーバーの温水は、必要な時にすぐに飲めるというメリットがあります。
ウォーターサーバーを用いて白湯を作る際は、以下のことに留意する必要があります。
ウォーターサーバーを使って白湯を作る際は、まず温水を注ぎ、そこに少しずつ冷水を加えて適温に調整することがおすすめです。
一気に冷水を加えると、冷めすぎることもあるでしょう。おおまかな目安は、「温水:冷水=6:4」です。それを踏まえてコップを選び、少しずつ温水を注ぐとこぼれる心配もありません。
一般的に白湯の温度は40〜70℃ほどですが、個人の好みによって変わります。熱すぎると口の中をヤケドする可能性があるので、慎重に調整することが大切です。
ウォーターサーバーの水で作る白湯の温度を下げる際、水道水を混ぜないことが重要です。なぜなら、水道水には塩素や不純物が含まれているからです。これらを混ぜることで、わざわざミネラルウォーターで用意した水の質が低下してしまうでしょう。
代わりに、ウォーターサーバーの冷水を使用して温度調整をすることで、塩素などが混ざるのを防ぐことができます。カルキ臭を気にせず白湯を飲みたい方は、ウォーターサーバーだけを使いましょう。
先にも触れたとおり、アーユルヴェーダで白湯が良いとされる理由は、「水」「火」「風」の3つの要素がすべて揃っているからです。ウォーターサーバーを用いて白湯を作るメリットは、塩素やPFAS対策になることや、お湯を沸かす時間が短縮されることであり、アーユルヴェーダの考えに基づけば、蓋のない容器で水を沸騰させるのが本来の白湯の作り方であることは理解しておきましょう。
今回解説したように、白湯を日常的に取り入れるならウォーターサーバーが役立ちます。その中でも、「しずくりあ」は白湯作りにおすすめです。
いくら水を使っても毎月定額
給水型で、ボトル交換の手間いらず
81〜86℃のお湯をいつでも使える
不純物や有害物質
(PFASを含む)を除去できる
UVクリーン機能でお手入れも簡単
コンパクトデザインで設置しやすい
しずくりあは、通常81〜86℃のお湯を設定できますが、「エコモード」を設定すれば72〜77℃に設定することも可能です。白湯作り用に、あらかじめ温度設定を変えておいてもいいでしょう。
備えつけのフィルターで、不純物や有害物質を除去できます。最近注目されている「PFAS(有機フッ素化合物)」も除去可能です。
ボトル交換のために自宅で荷物を受け取ったり、空きボトルを回収してもらったりする手間も省けます。
UVクリーン機能が付いているので、サーバー内部も衛生的に保たれます。また、給水タンクは取り外し可能で、中性洗剤で簡単に洗えます。
しずくりあは、小型でコンパクトなデザインのため、キッチンやリビングに簡単に設置できます。そして、冷水、温水をすぐに使えるので、料理や飲み物の準備にも便利でしょう。
これらの特徴により、「しずくりあ」は白湯生活を始めたい方や、より便利に継続したい方にとって理想的な選択肢となります。白湯の健康効果を最大限に活かしたい方は、「しずくりあ」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
北西剛(Tsuyoshi Kitanishi)
きたにし耳鼻咽喉科の院長であり、医学博士。
1992年に滋賀医科大学を卒業後、耳鼻咽喉科医として研鑽を積み、2005年に自身のクリニックを開業。
耳鼻咽喉科の専門医として、日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会や日本気管食道科学会の専門医資格を持ち、さらには統合医療や伝統医学にも精通し、日本アーユルヴェーダ学会 理事長など多くの学会で理事や認定医を務めている。
著書・共同監修
『耳鼻咽喉科医だからわかる意外な病気、治せる病気』(現代書林)
『慢性副鼻腔炎を自分で治す』(マキノ出版)
『図解 自力で治す!慢性副鼻腔炎 アレルギー性鼻炎』(河出書房新社)ほか